術後 その2

術後話の続きです。
回復室はナースステーションの隣にあり6人部屋で当時はオイラを含めて5人いた、しかし手術後のオイラは朦朧としていて何人いるかなんてわからずにただベットに横たわっていた。
夜中二時ごろ突然斜め前のバアさんが叫びだした、体に何か装着されているらしくそれを「外してくれ~」とずっと叫んでいるのである、それを合図に隣のバアさんが泣き言を言い出し、その隣のバアさんまでもが愚痴を言い出したからたまらない。
こっちは1時間ごとに検診で起こされるは吐き気は襲うはでろくに寝れず、ようやくうとうとし始めたところにこれである、普段なら「うっせえババァ~静かにしろや~」などと叫ぶところであるが体に力が入らずろくに声も出ない、かんべんしてくれと思いながらも何もできずにいると異変にきずいた看護婦さんがとんできた、叫び続けるバアさんに
「静かにしてちょーだい、手術終わりで疲れてる人がいるんだから」
と結構な勢いで言ってくれたがバアさんは聞かない、その場は何とか収まったが、ものの数分後にまた同じ状況になり結局朝6時までこの状況が続き、ろくに眠れなかった。
回復室とは名ばかりでオイラにとっては地獄であった。
そんな中、術後4時間たち27時間ぶりに飲んだ水はこの世の物とは思えないほどおいしかった。
続きはまたそのうち書きます。